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2007.10.01.(月)
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映画「エディット・ピアフ、愛の賛歌」。 私はピアフのシャンソンが大好きだ。映画は 彼女が下町の大道芸人の父親や娼家の祖母の 下の幼時から栄光の中にも拘らず孤独の晩年 までの、奔放にして小心、波乱万丈の生活を 扱っている。現在と過去をモザイク状に交錯 させる手法により彼女の内面の悩みを描く。 私はピアフの喉を転がすような独特の歌唱が 好きだ。主演したマリオン・コティヤールの ピアフになり切った演技がよかった。単なる 伝記でなく心の軌跡の表現が良い。 夕方はインフルエンザの予防接種に三輪医院 に行く。先生は先日劉君が不眠について相談 に伺った際も懇切丁寧に指導していただき、 薬ではなくまず生活を整えることが大事だと いうことを懇々と諭して下さったのだった。
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2007.10.02.(火)
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先日の「初段にする会」でゴルフもしようと いうことになったので大変だ。久しくゴルフ から遠ざかっていたので復活練習しなければ ならない。ゴルフは静止状態から過去の最高 のショットを頭に描いて打つのでほとんどの ショットは不満足だ。実力の上り調子の時は 楽しかったが今は気力も減退してしまった。 実はだいぶ昔、相模でプレーした折に同伴の 池田武邦氏らが内田氏のゴルフを見かねて、 「内田祥哉に50を切らせる会」を作ったの だが即座に内田氏は「鈴木成文を初段にする 会」を提起したのだった。幸か不幸か20年 たった今も両会とも存続している。久しぶり に梅郷コースに出かけ練習場だけで打った。 アイアンはほぼ真っすぐ飛ぶがウッドはミス ばかりだ。体力だけでなく勘も衰えた。
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2007.10.03.(水)
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太平洋戦末期の沖縄の地上戦で民間人の集団 自決に軍の強制や誘導があったとする教科書 表現が文科省の検定により削除されたことに 対し、その撤回を求める沖縄県民大会に何と 11万人が結集した由。これに対し文科省は 記述復活への見直しを始めたし、今日は沖縄 県知事が文科相を訪問して申し入れをした。 ただこれは検定意見撤回で済む事だろうか。 これまでも検定という権力を笠に着て自由な 表現をずいぶん圧殺して来た。この際、自決 問題だけでなく教科書検定のあり方そのもの をマスコミは問題にするべきだろう。そして 集団自決についての軍の関与は多くの体験談 が広く報道されていたのだから、削除意見を 下した検定官の責任が問われるべきだし更に これは犯罪かも知れぬとさえ思われるのだ。
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2007.10.04.(木)
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「文文会留学生奨学金ニュースレター」は年 に2回発行するが、No.11を作成し支援して 下さった方に配布するよう準備した。次第に 支援の輪が拡がって今回は約170通を発送 するが「○○年卒有志」などの寄付もあって 実質は200名近くの方が支援して下さって いるのだろう。一口を2千円としたので若い 卒業生からの協力も少なくないが、更に学内 教職員や関係者のみならず学外者からの支援 も多い。若い人の交流を通じて国と国の親密 な関係を育てようというこの奨学金の趣旨に 共感して下さる方のメッセージが多いのだ。 私としても個人単独で支援するより大勢の方 に留学生支援と若者の国際交流に関心を寄せ て頂く運動と考えている次第だ。ニュースの 発送には劉君が進んで手伝ってくれた。
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2007.10.05.(金)
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2007.10.06.(土)
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小林秀樹氏建築学会賞受賞記念シンポジウム 「建築計画と不動産制度を連携させた新しい 分野の発展を考える」が千葉大で催された。 小林氏の講演は大学院生時代のなわばり研究 から説き起こし開放的な住居を作るためには 間口の広い住居、それには不動産制度に挑戦 したとの説明、建築家による優れた設計など には敢えて触れず都合のよいところを拾った 論議は若い学生などに対する大きな説得力と なろう。私はその論議の巧さを褒めた。後半 のシンポジウムでは千葉大安藤正雄氏の敷地 境界の概念、チームネット甲斐徹郎氏の既存 敷地の自然保護に関する自らの事例の紹介等 いささか集中を欠いた。学生達への助言をと 問われて現代社会の市場原理任せの間違った 動向を直視する世界観を、と答えた。
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2007.10.07.(日)
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福井私立至民中学校建設現場視察と「文文会 FUKUI」に招かれ福井へ。福井駅で元書生の 奈奈と東京から参加の阿部智子さん、内装材 トミタの丸山智恵子さんの出迎えをうける。 現場は丘の上の堂々たる佇まい。遠望もよし 教室から街への眺望も良い。教科センターの 教育の新しさとプランの対応、斬新な構造、 自然と身近に接する環境など、福井市の自慢 の中学校となるだろう。その後三国まで足を 伸ばして町並みと民家を見たがボランティア の90歳の案内人が喜んで説明してくれた。 夜は魚屋「山仁」二階座敷で文文会 FUKUI。 市役所勤めの野田氏はお祭りの準備、福井大 原田さんは出張中で残念だったが、阪田氏と プロダクト出身岸上氏が参加、豊富な刺身と 魚料理とお酒を囲んで賑やかに語り合った。
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2007.10.08.(月)
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塩沢実氏の企画の茅葺き体験イベントに参加 予定で奈奈の車で阿部さん丸山さんと出たが 生憎の小雨で茅葺きは中止、彼は参加の学生 たち15人を連れ茅葺きの里「北村」を見に 行った。我々は建設中の塩沢氏宅をゆっくり 見る。昨日・一昨日と体験イベントで葺いた が漸く軒先2尺ほど、まだ大分掛るだろう。 今月末に同級生の庄司純子さんと結婚し来年 から住む予定だというが…。神戸育ちの純子 さんが具合よくここに馴染めるのだろうか。 北村で塩沢氏ら一行と合流、藍染作家の家の 大きな茅葺の屋根裏で彼は一同に茅葺造りを 説明中、ヨーロッパの茅葺とも比較して正に 彼の独壇場だ。一行と別れて昼食し敦賀へ。 気比神社、気比の松原に遊んだのち、夕方の 北陸線、米原から新幹線で帰京した。
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2007.10.09.(火)
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中国映画「白い馬の季節」岩波ホールにて。 以前は豊かだった内モンゴルの草原が気候の 変化と農業化により砂漠化が進み、遊牧民の 生活が危殆に瀕し都市への移住を強いられて いる。教育費が払えず子供が学校に行かれぬ 悩み、ジンギス・ハーン以来の光輝ある伝統 を守って草原に固執する主人と現実に柔軟に 対応しようとする妻、地球温暖化による環境 の変化、都会と地方、人間の心意気、慣習と 法規などの問題を織り交ぜ、筋も画面も素直 にしかも美しく仕上がった良い映画である。 草原の自然を謳歌するだけでなく、現代社会 の矛盾をテーマにした企画が好ましい。 帰りのエレベーターで偶然、神戸芸工大環境 事務室に居た田島美恵子さんに逢い、お茶を 共にして芸工大の素晴らしさを語り合った。
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2007.10.10.(水)
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まだ1ヶ月以上も先だが「内田祥哉に50を 切らせる会」に備え野田コースに練習打ちに 出かけた。クラブに置いているヤスダモデル と長年愛用したウィルソンのサム・スニード モデル、数年前に新調したカーボンシャフト のヨネックスを打ち比べてみた。前の2者は スティールシャフト、ヘッドはヤスダモデル がヒッコリー、サム・スニードが集成材だ。 そんな古典的なものを使わなくてもと笑われ ヨネックスを買ったのだった。新しいクラブ は飛距離が出るというが、結局どのクラブも 芯に当たりさえすればいい。打ち易さ難さは 心理的問題だと悟った次第だ。ウッドに比べ アイアンはほぼ真っすぐに飛ぶ。アプローチ もピッチとランを練習、心地よく体を動かし た午後の3時間であった。
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2007.10.11.(木)
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岡田新一氏夫人から「タンホイザー」の券を 戴いたので喜んで在塚礼子さんと観賞した。 新国立劇場開場10周年記念と銘打ち豪華な 舞台である。私はワグナーの長大重厚な音楽 をこれまで敬遠していたが大いに楽しんだ。 断片的には親しんでいる曲だが全体を通した 舞台は初めて。筋は極めて単純、キリスト教 的精神性と人間的官能世界の対立でワグナー という人は思想的には単純な人間だという事 が分かる。それにしても音楽と歌唱の圧倒的 な洪水でワグナー歌手は正に体力が必要だ。 斬新な舞台装置もこの劇場の機構を活用して 見事。歌合戦とは歌唱の優劣を争うものかと 思っていたが論理問答だと知った。すっかり 良い気分で終ったが新国立劇場は帰途に一杯 飲むところがないのがいささか寂しい。
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2007.10.12.(金)
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明日からの木葉会・早苗会テニス対抗戦参加 に信濃追分へ。東大・早大建築学科の対抗で 戦後から約50年間の歴史がある。夕方山荘 に着いたが室内気温14度、暖炉を焚いた。 篠原聡子『住まいの境界を読む』を読んだ。 ハウジング・スタディの『韓国現代住居学』 から両班「宗家の住まい」の図を提供したの だが、第1章の最初の載っている。この本は 実に良い。全体を通じた視点が確かでしかも 文章が巧い。住まいの境界を主題にしている が自ら設計した住宅と他の数点の集合住宅の フィールドワークを紹介しつつ、生活空間を 周りに開くことを主張して、我々グループの 理念とも合致する。これまでは住居に関する 本で共感するものが少なかったが、しっかり した良い本が出たのが嬉しい。
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2007.10.13.(土)
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木葉会・早苗会対抗テニスは今日は練習日。 のんびり起きて昼過ぎに歩いて町営グランド へ出かけたが、右脚が疲れるし息が切れる。 ほんの20分の道を何度も立ち止まって息を 整え難儀した。すっかり老人歩きになった。 コートはクレーで状態は良い。東大高田先生 と10分ほど打ったが右脚が草臥れるしそれ 以上に息が上って続けられない。去年の試合 からまる1年ラケットに触りもしなかったの だから当然だが、すっかり下手になりまるで 初心者並みだ。好天に恵まれ結構暖かかった が夕方は流石に冷える。ひと頃に比べ参加者 が少なくなったのが寂しい。コンパの最中に 脚が攣って皆に揉んで貰う羽目になる。明日 の試合に果して出られるだろうか。11時に タクシーで山荘に帰った。
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2007.10.14.(日)
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今日も好天、木葉会小倉・寺尾・吉田氏ら、 早苗会も村山氏ら数人が見えやや賑やかに。 高田先生と組んで対戦し、私には打ちやすい 球を返してくれるのにやっと1セット頂いた だけ。OB浜田杯は人数不足の不戦敗もあり 早苗会に、現役のガラス製吉阪杯は木葉会、 ミックスダブルスの鈴木杯は高田先生・浅井 さん組に、参加者の年齢総計を競う尾島杯は 私1人で学生3人分を稼いだのだが 447- 490で早苗会に渡る。中堅OBがもう1人 来れば勝てたのだが…。ただしこの杯はバカ デカく持ち帰りに苦労だろう。三つ組銀杯の 鈴木杯は春に獲得した神田先生が磨いてピカ ピカに光っていた。円満さんの車で山荘まで 送って貰い、夏の台風で屋根に積もった大量 の枯枝と落葉を掃き、夕方の新幹線で帰京。
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2007.10.15.(月)
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東京も秋風が吹き気持ちよい季節になった。 電動草刈機で庭の伸びた草を刈ってみた。 昨日の信濃追分では、夏の台風で倒れた松の 大木がまだ処分されずそのままの姿を保って いた。屋根に直撃はされず途中の桜の木の枝 に支えられているので別に急ぐ必要はないが 処理の際に適当に短く切って貰い暖炉の薪に するのがよかろう。その旨を堀内さんに手紙 で頼んだ。尤も根元で直径40センチ、丈は 20mもあるから全部を薪にする必要もなさ そうだ。残りは敷地内に適当の転がして土に 返せばいい。輪切りにして貰ってもその太さ を鉈で割るのは無理だから、薪割りを求める 必要がある。これは又体力勝負にもなろう。 腰を痛めぬよう注意しなければならぬ。来年 はいろいろ力仕事ができて面白そうだ。
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2007.10.16.(火)
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インド洋での米艦への給油を巡り国会が対立 している。国連決議に基づいているか否かを 問うているが、何がいちばん大事かを考えて 対処すべきだ。テロ封鎖のための洋上監視と 言うが何故テロが発生するのか、その原因を 追及すべきだ。何故米国がテロの標的になり 米国への協力国が嫌われるのか、それは米国 の中近東政策に依ることは明白だ。ただテロ を抑え込もうとすることは医療で言えば対症 療法に過ぎない。根本原因の除去に努めねば ならない。幸いにも日本は米国に親しい国と されているし同時に軍事力抛棄という世にも 稀な憲法を持つ地球上唯一の国だ。この特色 を活用し米国のアラブ敵視政策を変えさせる 様な外交努力をこそすべきだ。それこそ日本 に最も相応しい国際貢献だろう。
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2007.10.17.(水)
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今年の夏の暑さは異常だったが今は一年中で でいちばん良い季節、まことに心地よい。 使い慣れた布製バッグのファスナーが駄目に なって修理して貰おうとしたら馬鹿高いので 新しく買ったほうがいいと探しているのだが なかなか見付からない。A4が入り、軽くて 薄く他の鞄の中にそのまま入るので便利だ。 先日土曜の会にも来たファッションデザイン の天坂さんが探してみましょうと寸法をとり 簡単にスケッチしたが、どうも見当たらない ので手作りで申し訳ないがと送ってくれた。 申し訳ないどころかもったいないくらいだ。 以後、これを持って出かける度に彼女の笑顔 を思い浮かべる。ファッション出身者は衣服 だけでなくこんな物も自分の手で作れるのか と感心した。嬉しい神戸芸工大卒業生だ。
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2007.10.18.(木)
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シーラカンス設計の下目黒の小さな集合住宅 を見る。彰国社の要請で幾つかの集合住宅を 見て夫々の設計者と対談して呉れとの注文、 つい引受けたがこれは私には不向きだったと 後で気づいた。現場では小島さん赤松さんが 二人で案内してくれる。集合とは言え4戸、 不整形敷地に巧みにはめ込み、半地下を含め 2層の住宅が巧みに重なり夫々の住戸に直接 アクセスする。いわば戸建住宅の集合、3枚 の構造壁が内部に立ちあとは住み手が自由に 工夫して住んでくれという寸法。天井も壁も 硬く真っ白、浴室も便所も透明ガラス張り、 要するに一般受けは考えず、これを好む人も 居るに違いないという考えだろう。何も置か ない真っ白な空間の光の具合が実に良い。物 を持たず独りで裸で住むのに良さそうだ。
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2007.10.19.(金)
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近々内田氏らとゴルフをするので、数年間も 遠ざかっていた千葉カントリー梅郷コースの 下見を兼ねて出かけた。近頃右の脚が弱って 来たのでラウンド出来るかどうかのテストの 意味もある。ゆっくり着いたらたまたま組む 相手がなくてセルフで廻ることになったが、 カートを引くと脚への負担も大きい。2・3 ホール廻ったところで後から来た法政大学の 女子学生と一緒に廻ることにしたが、流石に 基本に忠実なフォーム、ドライバーは約40 ヤードも置いて行かれる。午後はまた独りに なった。14番辺りで雨がパラつき出したら ハウスから軽トラックで傘とビニールカッパ を親切にも届けに来てくれたが、脚も疲れた ので切り上げその車に乗せて貰ってハウスに 戻った。脚はまぁまぁラウンド出来そうだ。
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2007.10.20.(土)
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座敷の襖が移築した60年前に張替えたまま で傷んだ個所もあるのでこの際張替えようと 思った。先日の「文文会FUKUI」の席上 内装材トミタ丸山さんから「絹シケ」という 新製品をさかんに勧められたのでお店に見に 行ったが、流石に絹では上品過ぎる。現状の 葛布が年月を経て良い色になっているので、 このままでも良さそうだと考え直した。 北隣の敷地の大きな夏蜜柑の木の枝が伸びて 落ちてくる実で毎年マーマレードを煮るが、 去年は不作でほとんど実らなかった。今年は 豊作で見えるだけでも30個はあり、葉の陰 のを加えれば優に50個は有ろう。まだ青い が年が明けるころには色づいて自然に落ちて 来る。今年はマーマレードをたっぷり作って 親しい方々にお分け出来そうだ。
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2007.10.21.(日)
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私は論文や通知文は新かな横書きだが親しい 人への手紙はおおむね縦書き旧かな、以前は 毛筆で書いたこともあるがその後は万年筆を 使っている。先日は小学校同窓会の今年度の 幹事として案内状を出すにあたり、相手は皆 同年齢の80歳だから旧かなで出して見よう と考えた。ところが私のパソコンの Mac で わ行の「を」は出るがwiをインプットして も「うぃ」、weは「うぇ」になって「ゐ」 「ゑ」は出ないのだ。文字のソフトの種類に よるのかも知れないが、旧かなを完全に追放 する積もりなのか。日本語文化にとって由々 しき問題だ。試しに古いパソコンのOS9.3 で打ってみたらwi,weで「ゐ」「ゑ」が 出たのでこの文字を新しいパソコンに移した が、ヴァージョンアップも困りものだ。
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2007.10.22.(月)
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つい先ごろまでは賑やかだった庭の虫の声が 寒さと共にややか細くなった。季節は回る。 私の身体も、右脚に疲れが出るし息が切れる ようになった。年齢も確実に回っている。 『文文日記』を本にするのは毎年のこことて アート印刷は手慣れているので、ウェブから ダウンロードして校正刷りを作ってくれる。 もう9月分も送られて来てこちらが追われる 態だ。だがHPでヨコ書きのものをタテ書き の印刷にすると微妙に感じが違って、表現を 少々直したくなる。1ヶ月30日の3分の1 ほどの日の文章には赤を入れることになって しまう。タテ書きとヨコ書きの違い、ウェブ のモニター画面と本の紙面の違い、案外これ は大きいものだと実感させられる。スケッチ と文の対応のページ割りも結構難しい。
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2007.10.23.(火)
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今日は塾生4人の各自の研究や活動の紹介。 テーマは全く区々だがそれなりに面白い。 大阪市大M2の坂内陽子さんは市街化区域と 市街化調整区域の線引き廃止に伴う土地利用 動向の調査、だが廃止の意図と研究の姿勢が 私は理解出来なかった。同D2趙ミンジョン さんは住居・建築系学科の女子卒業生の男女 共同参画に伴う仕事と生活の丁寧な調査で、 各人の生活歴の比較が興味深い。NPO法人 ワンネス勝部嘉樹氏は健康を育む要素を独特 の哲学で解説、対症療法でなく行動、呼吸、 意識、人間関係等の大事さを説き私は大いに 共感した。兵庫県立人と自然の博物館の藤本 真里さんは公園博物館運営に住民参画の導入 の貴重な体験を披露。夫々主題は異なるが実 のある発表で時間の不足が惜しまれた。
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2007.10.24.(水)1
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博士請求論文事前発表会を聴く。社会人入学 D3田中遵氏は「公共空間への芸術的要素の 設置手法に関する研究」。パブリックアート と言われるものだが敢てそう言わない。全国 アンケート調査による概観ののち旭川・神戸 ・十日町につきモデル分析をしている。本来 地域性・場所性による違いが大きいと思われ るが結論が一般論になっているのが残念。 論文発表の合間に吉武ホールを覗く。NHK TV土曜連続ドラマ「ジャッジ−島の裁判官 奮闘記」に長濱准教授と学生たちが制作した 大きな模型が重要な働きをし、長濱氏も学生 も出演している。ドラマ映像の映写は終って いて見られなかったが、監督のトークはこの の模型に感動した樣が語られていた。27日 午後9時からの第3回は是非見たい。
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2007.10.24.(水)2
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再び博士請求論文会場に戻る。ヴィジュアル デザイン学科戸田ツトム教授「シンボルから 陰影へ−グラフィックデザインにおける象徴 表現への批判と諧調表現の近代史」の論考。 中世キリスト教絵画が主題の象徴を主軸とし ダ・ヴィンチの自然科学的客観性による細部 に亙る現実感の追求に対し、レンブラントや フェルメールの粗い筆致は絵画を鑑賞する者 の視覚を媒介として陰影を表現し諧調表現を 浮上させた。これが更に斑点やちりめん皺へ と分解した諧調表現を生み、網点という現代 の印刷技術に繋がるとの論。グラフィック・ デザインにおけるシンボル表現への依存性に 対し心地よさや質感の獲得の諧調の重要性を 主張。面白い論だが「名証しがたい不確定さ を容認しつつ…」と本人も前置きしている。
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2007.10.25.(木)
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昨日の朝は起きる前から背中の節々に疲れを 感じたが、朝食にパンとミルクを摂ったあと 大学へ行っても一向に腹が空かない。昼食を 抜き論文発表を聴いた後も不快感は去らず、 胃が動いてない感じだ。帰宅して早く寝たが 今朝もその状態が続く。東京の医師三輪先生 に電話し胃を動かす薬の指示を得たが、薬局 まで歩いて行く元気がなく、大学の保健室で 海部さんが親切に対応してくださりベッドで 1時間ほど休んだ。毎年1回は起る胃痙攣は 今回は無かったが下痢気味。午後は三上研の 須村さんに紅茶をいただき、一昨日の勝部氏 の健康を育む話や、単に病気のみを診る医師 でなく人間の身体を診る医師の話等を交す。 4時過ぎの新幹線で帰京。早く寝るに限ると 12時前には床に就いた。
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2007.10.26.(金)
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三輪医院へ行く。先生は私の3日間の行動と 症状を丁寧にメモし、触診し聴診器を当てて 胃の不活発を確かめた上、解説して下さる。 下痢なら前日の塾の後の食べ物が何か高齢の 私の体調に合わなかったのかも知れず、胃が 自主的に防御し警告したので正常な反応だ。 なるほど先日の勝部氏の言説にも合致する。 胃を元気づけてやればいい、と。懇切な説明 を聴くとそれだけで安心感も生れる。 弟寧の胆道結石摘出の開腹手術の付添で医科 歯科大附属病院へ行く。午後1時から手術室 に入ったが手術前の麻酔もあり弟道彦と二人 で待つこと延々4時間半、ただ待つのも結構 草臥れるものだ。手術は2時間40分ほどで 順調に終り、大豆・小豆大、米粒大の結石が 15個も取り出された。これでは痛い訳だ。
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2007.10.27.(土)
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全日本体操選手権をテレビで見た。私も中学 で体操をやっていたので一応技が分かるので 見ていて面白いが、昔とは技の種類も難度も それこそ天地雲泥の差。女子の段違い平行棒 と床運動、2回転や捻りを加えるなど鮮やか なものだ。男子は鉄棒、平行棒、跳馬を見た がバーから離れて回転するいわゆる離れ業の 多用など昔は到底考えられなかった。女子は 中学生の鶴見、男子はベテラン富田が優勝。 夜は劉君の志茂ゼミの同期生3人が来訪して キムチ鍋。今年卒業して東京に勤めた連中で 映像、アニメ、CGの技術に関する愉快げな 会話の内容は私には半分も理解できないが、 その楽しさだけは伝わってくる。明日も仕事 だと言いながら11時過ぎまでゆっくり談話 を楽しんで帰って行った。
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2007.10.28.(日)
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昨日の台風は関東の南方海上を駆け抜けて、 今日は秋晴れ、気温も20度を超した。 先日旧かな「ゐ」「ゑ」がパソコンから追放 されたと書いたが簡単に出す方法があった。 wiでなく単にiと押せば位・伊・医・居… などの後の方に「ゐ」が出るし、eと押せば 江・画・柄…などの後の方に「ゑ」も出る。 なぜ「を」と「ゐ・ゑ」の操作が違うのか。 映画「めがね」。荻上直子監督の評判の前作 「かもめ食堂」を見そこなったので期待して 観た。南海の何もない島で、ただのんびりと 「たそがれる」人々。何も起らず何物もない 情景。携帯の届かぬ所へとやって来た女性も 次第にそれに同化する。この映画を見たから といって私自身のたそがれに役立つわけでは ないが休日をゆったりする足しにはなった。
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2007.10.29.(月)
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「紀伊國屋寄席」には阿部智子さんを伴う。 先週の神戸の塩沢君と庄司さんの結婚披露の さながら同窓会の如き様相を話してくれた。 三遊亭小遊三の出囃子が「ボタンとリボン」 なのは変っている。「引越の夢」を賑やかに 楽しく語った。古今亭菊之丞が巧くなった。 「百川」はポピュラーな演目だがこれを丁寧 に分かり易く面白く語る。トリの入船亭扇橋 「茄子娘」は初めて聴く噺だが、菜にするを 妻にすると取り違えた茄子が女の姿で坊さん の蚊帳に入って来るとはいかにも艶っぽい。 但しオチがいささかあっけない。 この数日の腹の不調に落語の後の会食も用心 したが、石東さんからは様子を訊ねられたし 健康の話の勝部氏からも注意のメール。良い 医師と親切な友人に囲まれ安心だし幸せだ。
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2007.10.30.(火)1
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環境・建築デザイン学科卒論発表会を聴きに 朝の新幹線で神戸行き。午前の分は聴かれず 午後のみを聴いた。半年間の研鑽を2分間で 報告するには十分な準備が必要だが、どうも 歯がゆく苛々するものが多い。今年は全般に 低調。だが神戸芸工大では卒論・卒制の両者 を全員に課しているのが良い。論文の執筆は 大学生活での貴重な体験となるに違いない。 東尾道のお大師さんという霊場の研究(安藤 寛起)が良かった。四国の霊場を模したミニ 札所の分布・歴史と、地域開発の伴う変容を 追跡した。ガレージを持つ住宅(安藤由樹) は面白くなりそうなテーマなのに発酵不足。 コルのサヴォア邸の写真の変遷を社会や建築 思潮の変遷と関係づけた研究(清岡奈緒)も 面白い考察となる可能性あるテーマだが…。
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2007.10.30.(火)2
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御津町室津の道空間変化(森川悦子)は実態 をよく調査しているので、更に考察の時間が 欲しかった。ネットカフェと釜ヶ崎ドヤ街の 空間特性比較(鈴木真理子)は着想は良いが 分析は表面的だ。戦後初期の簡易平屋テラス ハウスの神戸市営高丸住宅の住みこなし状態 追跡(北野悦子)も調査したがこれへの自ら の考察が不十分なのが惜しい。午前の発表で 聴かれなかったものでは、墓地空間の魅力に ついてのエッセイ(竹原楓子)は所謂客観的 調査でなくでも自らの感想を説得力ある文に 仕上げれば卒論として通用しよう。タイ山岳 民族アカ族住宅調査(下田勇人)は生活採取 の努力を買う。終って皆さっぱりした顏をし 安堵の様子。遠藤ゼミの打上げの鍋に招かれ 学生たちと親しく会話を楽しんだ。
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2007.10.31.(水)
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2008年度大学案内を事務局から戴いた。 一見して従来のものと変りシックになった。 頁を開いても全体に写真をややくすんだ色調 に仕上げ、けばけばしい派手な色は一切排除 している。レイアウトも綺麗に揃えていわば 大人の感覚で気持よい。従来のものが他大学 程ではないが高校生向きにと、跳んだり跳ね たりいささか迎合的なデザインであったが、 今回は若者向きを敢て拒否し本格的デザイン を指向している様に見える。だが、ちょっと 待てよと考えた。大学案内はいわば高校生に 向けた宣伝媒体だ。その為の迎合的デザイン だった筈、これほどに地味に本格志向でいい のだろうか。高校生の性向調査を踏まえての デザイン変更なのか。彼らにそっぽを向かれ ないことを祈ること、切なるものがある。
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